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JAL、737全機が鶴丸に　新方式で塗装

Posted By Tadayuki YOSHIKAWA On 2015年1月19日 @ 09:53 JST In エアライン,ボーイング,機体,解説・コラム | Comments Disabled

　日本航空（JAL/JL、9201）が50機保有するボーイング737-800型機のうち、最後に残った旧塗装機の塗り替え作業が1月18日夜、東京・羽田の同社格納庫で完了した。19日には、羽田を午前8時31分に出発した松山行きJL1461便に使用され、営業運航に就いた。

羽田空港D滑走路へ向かうJALのJA322J。日本での鶴丸塗装への塗り替え作業は同機が最後となった＝1月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　「The Arc of the Sun（太陽のアーク）」を基調としたデザインの旧塗装は、JALと日本エアシステム（JAS）の統合決定後、2002年から導入。2011年からは現在の鶴丸塗装を導入しており、JAL本体が運航する機材では、767-300と767-300ER以外の機種は塗り替えを終えている。

　737-800最後の旧塗装機は、2009年9月23日に引き渡された機体（登録番号JA322J）。年明けの1月12日から下地処理を始めた。従来の作業では機体全体を白く塗装した後に、ロゴや機体の登録番号などを黒や赤の塗料で塗っていたが、今回はこれまでとは逆の順序で塗装した。

　新しい手順では、再塗装前に機体の旧塗装をヤスリ掛けである程度落とした後、先に黒や赤の塗料を位置出しした場所に塗る。その後、文字やロゴなどの部分をマスキングして、機体全体に白い塗料を吹き付けた。仕上げに光沢塗料を吹き付けることで、従来よりもツヤが出るという。

　すでに3機の737-800で、新しい塗料と手順による作業を昨年実施しており、今回で4機目。現在は試験段階で、今後同じ手順を採用するかは、塗装の状態を2年程度評価した上で決める。JALが2019年から導入するエアバスの最新鋭機A350 XWBは、この作業手順を採用している。

　今回737-800の塗り替えが全機完了したことで、残る旧塗装機は767-300が3機と767-300ERが3機の計6機。このうち、2機の767-300（JA8269とJA8299）は旧塗装のまま退役するため、塗り替え作業が行われるのは4機で、すでに1機は作業中となっている。

　これらの767は海外にある委託先の工場で塗装するため、日本国内での鶴丸への塗り替えは、今回の737-800が最後となった。

＊塗装の詳細や作業中の様子をまとめた写真特集はこちら ^[1]。