1月1日、全日本空輸(ANA/NH)では恒例の初日の出フライトを実施した。15年目の今年は、昨年8月に就航したボーイング787-9型機の初号機(登録番号JA830A)を使用し、客室乗務員と空港係員は新制服を着用して乗客を出迎えた。
新制服は2月1日から導入されるもので、ANAでは昨年からイベントなどでピーアールしている。今回は新制服のほか、和服を着た空港係員が初日の出フライトに華を添えた。
787-9の初日の出フライトの便名はNH2005便。乗客269人(幼児2人含む)と運航乗務員2人、客室乗務員10人が搭乗し、羽田空港を午前5時29分に出発。岐阜県中津川市の1万8000フィート(約5486メートル)上空を旋回して初日の出を鑑賞し、羽田には午前8時8分に戻った。
今年は雲に阻まれながらの初日の出となったが、初日の出や初富士山が見えると、乗客たちはデジカメやスマートフォンに美しい姿を残していた。
また、機内販売では新制服を着用した「リカちゃん人形」の取り扱いがこの日から開始。さっそく入手する乗客もいた。
787-9は胴体が前方と後方でそれぞれ3.05メートル、計6.1メートル長くなり、航続距離を300海里(555キロメール)延長。座席数と貨物搭載量が787-8と比べて約1.2倍に増えることで、運航コストが低減し、ANAの次世代主力機となる。
初号機は国内線仕様で、プレミアムクラス18席、普通席377席の計395席。従来の787-8の国内線仕様機と比べ、60席(プレミアム6席、普通席54席)多く設定した。幹線の主力である777-200(405席:プレミアム21席、普通席384席)とほぼ同等の座席数だ。
現在国内線仕様機は2機が就航しており、2015年3月末までに国際線仕様機(215席:ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)を1機受領する。
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