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エアアジアQZ8501便墜落、残骸と遺体発見

 エアアジア・インドネシア(AWQ/QZ)は現地時間12月30日、インドネシア国家捜索救助庁(BASARNAS)から、消息不明になっていたQZ8501便の機体(エアバスA320型機、登録番号PK-AXC)の一部とみられる浮遊物が、カリマンタン島南西の海上で発見されたとの連絡を受けたと発表した。フィナンシャルタイムスによると、女性2人と男性1人の遺体を同庁が収容した。同便は墜落したとみられる。

エアアジアのA320(同型機)=12年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 AWQのスヌ・ウィジャトモコCEO(最高経営責任者)は、「この悲劇的事態に言葉もない。乗客の家族や関係者の気持ちを考えると胸が痛む。われわれは引き続きできる限りのサポートを行う」と述べた。

 エアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEOは、「この悲惨な状況に、ただただショックを受けている。心より哀悼の意を捧げる。エアアジアとして過去にはない、厳しく苦しい事態だ」との声明を発表した。エアアジアは2001年の設立以来、人命に関わる事故は起こしていなかった。

 インドネシア第2の都市スラバヤからシンガポールへ向かう同便には、乗客155人と乗員7人(運航乗務員2人、客室乗務員4人、整備士1人)の計162人が乗っていた。乗客のうち、17人が子供、1人が幼児。乗客乗員の国籍はインドネシア人155人、韓国人3人、マレーシア人とシンガポール人、英国人、フランス人が各1人だった。

 機体が最後に定期点検を受けたのは、今年11月16日。機長の総飛行時間は2万537時間で、AWQでは6053時間乗務していた。副操縦士は2247時間だった。同便は更新を絶つまでインドネシアのATC(航空交通管制)の管制下にあり、飛行計画上のルートを飛行していたが、天候を理由にルート変更を要求していた。

 AWQはマレーシアのエアアジアがインドネシアに設立したグループ会社。

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エアアジア [1]