12月に第8代米ハワイ州知事に就任した日系3世のデービッド・ユタカ・イゲ氏は、1996年から2010年まで日本航空(JAL/JL、9201)の直行便が乗り入れていたハワイ島のコナ空港について、再国際化を選挙公約に掲げている。
世界からハワイを訪れる人のうち、2割にあたる年間100万人以上が日本人。JALがホノルル線を開設して今年で60周年を迎え、イゲ知事は日本とどのような関係を構築していきたいのか。また、コナ空港の再国際化など、ホノルル空港の慢性的な混雑について、どのような対策を考えているのか。イゲ知事に聞いた。
──日本とはどのような関係を構築していきたいか。
イゲ知事:ハワイと日本は家族のような深い絆で結ばれている。JALの発展とともに、ハワイ経済も発展してきた。
60年前のハワイ経済は、サトウキビやパイナップルといった農作物を中心だった。今は日本からの観光客により14億ドルの経済効果がある。
──日本人の中でも、最初の海外旅行はハワイという人が多い。ハワイ州として、旅慣れていない人をどのように迎えていきたいか。
イゲ知事:滞在時にハワイを再び訪れたいと思うような、記憶に残る経験をしていただけるようにしたい。
──海外旅行の初心者と同様、ハワイは日本人のリピーターが多い。今後どのような提案をしていきたいか。
イゲ知事:従来のように観光バスに乗ってあちこちへ行くよりも、若い人は参加型の旅行を好む傾向がある。特に日本の学生は修学旅行で訪れることが多いので、日本で