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キャセイパシフィック航空、羽田に新コンセプトラウンジ 食事はホテルオークラ

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は12月9日、羽田空港国際線ターミナル6階に上級クラス客向けラウンジ「キャセイパシフィック・ラウンジ」を開設した。日系以外の航空会社が、羽田に自社ラウンジを設けるのは初めて。

自宅のリビングを思わせる空間創りを目指したキャセイパシフィック航空の羽田ラウンジ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

自宅を思わせる空間

「五感にやさしく響く心地良さ」で満足してもらう空間を作り上げたキャセイパシフィック航空の羽田ラウンジ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同ラウンジは、ロンドンを拠点に活躍するイルゼ・クロフォード氏が率いる「スタジオイルゼ」がデザイン。CPAの新ブランドコンセプトに則り、「五感にやさしく響く心地良さ」で、乗客に満足してもらう空間を創り出したという。サクラ材や石灰石などを多用し、温かみのあるラウンジに仕上げた。このデザインによるCPAのラウンジは、羽田が最初となる。

 総床面積は990平方メートル、席数は190席で、本拠地の香港以外の自社ラウンジでは最大級の広さを誇る。ファーストクラスとビジネスクラスの乗客、CPAの会員制度「ザ・マルコポーロクラブ」のシルバー以上の会員、航空連合ワンワールド・アライアンスのエメラルドまたはサファイアステータスの乗客が利用できる。

 ラウンジには3方向の窓から自然光が入り、自宅のリビングルームを思わせる空間創りを目指した。ラウンジ内のデザイナー家具や照明器具は、実用性と快適性を兼ね備えたものを揃えている。

 窓際には一人掛けの椅子、照明器具と電源コンセントを備えた特製サイドテーブルが並び、滑走路の様子を眺められる。

 ラウンジ内には、4席のビジネススペース「ビューロー」を設け、Mac OSとWindowsを搭載したiMacと、プリンターが設置されている。一方、シャワーの設置は見送られた。

ヌードル・バーで特製担々麺

キャセイパシフィック航空のロゴが入った特製パン=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同ラウンジでは、飲食の質も重視。ホテルオークラのグループ会社で、レストラン運営や食品販売を手掛けるホテルオークラエンタープライズがサービスを担当する。

 香港国際空港のラウンジでも人気のCPA特製の坦担麺やワンタン麺など、出来立ての麺料理が食べられるヌードル・バーを用意。午前11時までは、和朝食やフレンチトーストなども提供する。また、パンやコーヒー、デザートを揃えるフード・バーも設けた。

 ホテルオークラエンタープライズが空港ラウンジの飲食を担当するのは、今回が初めてで、今後は他空港への展開も検討していくという。

*写真は全26枚(2014年12月10日以降は、ログイン後にすべての写真をご覧いただけます)。

日系以外の航空会社で初めて羽田にラウンジを開設したキャセイパシフィック航空=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

利用者を出迎えるキャセイパシフィック航空のラウンジスタッフ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

自宅のリビングを思わせる空間創りを目指したキャセイパシフィック航空の羽田ラウンジ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

自宅のリビングを思わせる空間創りを目指したキャセイパシフィック航空の羽田ラウンジ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

自宅のリビングを思わせる空間創りを目指したキャセイパシフィック航空の羽田ラウンジ=12月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire