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車いすで通路通れる? JAL、787新仕様機で就航前の検証作業

 きょう12月1日から成田-フランクフルトに就航した、日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング787-8型機の国際線新仕様機「スカイスイート787」。路線投入を控えた11月29日、成田空港の格納庫では、窓のない座席の位置の確認や、車いすで通路を問題なく通れるかなどの検証作業が行われた。

車いすでエコノミークラスの通路が通れるかを検証するJAL社員=11月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 機内を検証したのは、客室乗務員や空港係員にシートの状況などの情報を共有する企画部門や予約部門の社員。JALでは新しい機内レイアウトの機材が就航する前に、客室やシート、ギャレー(厨房設備)、ラバトリー(洗面所)などの事前確認を実施。機器類の操作確認や、窓のない席のように予約時に利用者へ説明が必要な座席の実情を調べている。

 29日の検証作業では、機内用の車いすで通路を通過できるかや、シートや手荷物収納棚の実寸計測、チェロなどの楽器やチャイルドシートをシートに固定できるかや、医療機器を扱う際の注意点などを調べた。エコノミークラスの後部は胴体が細くなるため、通路の幅が狭くなる場所なども確認。客室乗務員がカートによる機内サービスを行う際などの注意点として、情報を共有する。

 スカイスイート787は成田-フランクフルト線に就航後、2015年1月1日からは成田-ニューヨーク線(JL004/003便)にも投入。時刻表では「SS8」と表記する。

*写真は全12枚。

ビジネスクラスに設置するバシネットについて説明を受けるJAL社員=11月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ビジネスクラスのシートを確認するJAL社員=11月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

チャイルドシートが取り付けられるかを確認するJAL社員=11月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire