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ANA、国内線プレミアムクラスで温かい食事 昼夕食で

 全日本空輸(ANA/NH)は12月1日から、国内線プレミアムクラスの一部便で、温かい食事を用意する。

 対象路線は、羽田-札幌、伊丹、福岡の3路線。同クラスの食事「Premium GOZEN(プレミアム ゴゼン)」を提供する朝食(午前10時59分以前の出発便)と昼食(午前11時から午後1時)、夕食(午後5時以降)の3時間帯のうち、昼食と夕食で温かい食事を用意する。機内食を配るカートを、温かい食事が運べるものに刷新したことで実現した。

羽田発便で提供する和食店「津やま」の料理(ANA提供)

 夕食時間帯は、有名店がプロデュースした温かい食事を提供。羽田発便では東京・赤坂の和食店「津やま」店主の鈴木弘政氏が監修した、厚焼き玉子やレンコンのきんぴらなどがメニューに入る。

 伊丹発路線では、神戸市中央区の「日本料理 しげ松」店主の重松良三氏が監修。アジの南蛮漬けやサワラの西京焼きなどを用意する。札幌発路線では北海道函館市の「料亭 冨茂登(ふもと)」店主の尾形有司氏が監修した、野菜の炊き合わせやカレイの西京味噌焼きなどを提供する。福岡発便では大分・湯布院の旅館「ゆふいん 月燈庵」総料理長の幸丸幸衛氏が監修した、大分産豊後どりの照り焼きや京人参とゴボウの炊き込みごはんなどを用意する。

 一方、昼食時間帯ではフキの煮物や厚焼き玉子、イワシの銚子煮など、ANAオリジナルメニューの温かい食事を用意。2015年1月1日から3日までは特別食として、3路線の始発から午後1時までに出発する便で、おせち料理を提供する。

 ANAによると、プレミアムクラスの利用者のうち、3路線の乗客が4割を占めるという。温かい食事を求める声が多く、3路線から始めることにした。今後は他路線への展開も検討する。

 また、飛行時間が短い一部路線を除く全路線で提供する茶菓子「Premium SABO(プレミアム サボウ)」では、都内5店舗を運営するチョコレート専門店「テオブロマ」の土屋公二シェフが監修したショコラやマドレーヌなどを用意。午後1時1分から午後4時59分に出発する便が対象となる。

 ANAは2013年9月、有名レストランのシェフをはじめ、酒やコーヒーの専門家、ANAのシェフからなる機内食チーム「ザ・コノシュアーズ」を発足。機内食の充実を進めている。

伊丹発便で提供する「日本料理 しげ松」の料理(ANA提供)

札幌発便で提供する「料亭 冨茂登(ふもと)」の料理(ANA提供)

福岡発便で提供する「ゆふいん 月燈庵」の料理(ANA提供)

Premium SABOで提供するチョコレート専門店「テオブロマ」の茶菓子(ANA提供)

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全日本空輸 [1]

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【お知らせ】
2段目後半を加筆しました。(2014年11月27日 18:26 JST)