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ソラシド、「ソラ女子」で女性向けサービス向上 社長抜きで企画会議

 スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ/6J)は10月30日、機内や空港で女性向けのサービスを充実させるプロジェクト「ソラ女子」をスタートすると発表した。11月1日から開始するもので、髙橋洋社長やソラ女子プロジェクトチームが都内で発表会を開催、雑誌『VERY』(光文社)や『BAILA』(集英社)で活躍するモデルの宮内千早(みやうち・ちさ)さんも登壇した。

社内横断的に12人が集結したソラ女子プロジェクトチームのメンバー=10月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

親しみやすさテーマに

親しみやすさをテーマに追求したと説明する武田さん=10月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ソラ女子は女性客の満足度向上を図るために発足したプロジェクトで、今年4月発足。客室部や運航本部、東京空港支店などから社内横断的に、社歴4年から13年のメンバー12人を集め結成した。

 メンバーを代表して企画部の武田加奈美さんは「どのようなサービスが求められているのか」「女性客にどのようなサービスを提供したいのか」を議論、親しみやすさをテーマに追求したと説明した。

 機内では温かい飲み物を、従来のコーヒーとあごだしスープに加え、ノンカフェインのハーブティを2種類を追加。ふかふかのブランケットやシートと同じ柄のクッションも用意する。機内の3カ所あるトイレのうち1カ所を女性優先のトイレ「ソラ女子ルーム」とし、マウスウォッシュや綿棒などのアメニティを用意した。

 後方座席には子ども連れ優先シートの設置や、絵本、児童書を充実させ、子どもが飽きないように工夫した。絵本は『ぐりとぐらの うた うた 12つき』(なかがわりえこ作、やまわきゆりこ絵。福音館書店)などを用意する。クッションのみ12月中旬から導入する。

 空港では子ども連れの乗客に、搭乗サポートやベビーカーを貸し出す。空港スタッフがオリジナル作成した空港マップを配付、裏面には飛行機の塗り絵を印刷した。空港マップは当面は羽田空港のみ、それ以外の空港のものは2015年1月下旬から配付を予定している。

女性利用率55%目指す

「かゆいところに手が届くサービスで本当にすてき」と語る宮内さん=10月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 メンバーがおすすめする宿に宿泊する旅行プランも用意した。当初は羽田発南九州(熊本、宮崎、鹿児島の各県)方面のみを提供、長崎や大分など、それ以外の地域へも順次拡大していく。

 髙橋社長によると、ほかの航空会社の場合、女性客の利用率は44%から45%程度に対し、SNJは49%。ソラ女子の発足で、2015年3月までには55%程度に引き上げたい考えを示した。

 社内会議は羽田で月2回、髙橋社長抜きで実施。髙橋社長は進捗が気になったので見学していたら、社長の存在が進行を妨げたようで、退席を命じられたという。テレビ会議に切り替えてのぞいてみたところ、開始後1時間くらいでメンバーが「切ります」と宣言、回線を切断されたようだ。

 登壇した宮内さんは女子向けのサービスについて、「ハーブティの提供や肌触りのいいブランケットなど、かゆいところに手が届くサービス。本当にすてきです」とにこやかに回答。宮内さん自身は「飛行機に乗るときにはなるべくリラックスしたい」とし、アロマオイルやいい香りに包まれたトイレなどを提案した。

 ソラ女子は今回以降もサービスを継続。第2弾以降も新たなプランを計画しているという。

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ソラ女子 [1](ソラシド エア)

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