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マイル使いパイロットやCA体験 JAL、幕張「カンドゥー」で子供向けイベント

 1月にオープンした職業体験型テーマパーク「カンドゥー」。千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心店内にある同施設には、様々な職業の体験コーナーの中に、日本航空(JAL/JL、9201)もオフィシャルスポンサーとしてブースを出展しており、子供たちがパイロットや客室乗務員(CA)、マーシャラーの仕事を体験できる。

乗客役として座る家族に挨拶する子供たち=9月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 パイロット体験では、ボーイング787型機をイメージしたシミュレーターで、成田空港から架空の「カンドゥーエアポート」まで、操縦体験ができる。機体のピッチやバンクも再現できるよう、座席が動く本格仕様だ。CA体験では、本物の座席を装着した客室でカートを使用し、乗客役の家族に飲み物をサービスする体験ができる。787を駐機場へ誘導するマーシャラー体験では、センサーを内蔵したパドルを子供が動かすと、これに連動して飛行機の動きが変化する。

 JALの担当者によると、787を模した機内は子供向けながらも随所に本物の部材を用いた上、パイロットやマーシャラー体験に使うシミュレーターのコンピューターグラフィックスも、787の質感などにこだわったという。準備開始からオープンまで、1年半ほどかかった。子供たちにこれらの仕事を教えるのは、カンドゥーのスタッフだが、CA体験の担当者たちは、オープン前にJALの訓練部で訓練を受けて子供の対応にあたっている。

 カンドゥーは9月16日午後5時半から午後9時まで、JALのマイレージ会員向けに貸し切りとなった。会場には約1500人の応募の中から抽選で選ばれた、親子連れ460人が参加。我が子の働く姿を、親たちがビデオカメラやデジタルカメラに収めていた。閉園前の午後8時半からは、舞台で客室乗務員の歴代制服のファッションショーが開かれた。

 カンドゥーでのマイレージ会員向けイベントは、今回が初めて。参加者は1000マイルが引き落とされる。航空会社のマイレージサービスではマイルがなかなか貯まらず、無効になってしまうケースがあるため、少ないマイルを活用できるイベントとして企画された。

 JALでは、今後も同様のイベントを企画していきたいという。

*制服ファッションショーの記事はこちら [1]

子供たちを出迎えるJALの客室乗務員=9月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire