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「飛べば世界が変わる」 MRJのこれからを川井社長に聞く

 英国で7月14日から開かれた世界最大級の航空ショー、ファンボロー航空ショーで、三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」が2社から契約を獲得した。

ファンボローで1年半ぶりのMRJ契約会見に出席する三菱航空機の川井社長=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ショー初日の14日は、米国のイースタン航空が最大40機発注する覚書(MoU)を締結。2012年12月に米国の地域航空会社の持ち株会社であるスカイウェストとMRJを100機確定発注し、オプションで100機追加する契約を結んで以来、およそ1年半ぶりの契約だった。

 そして15日には、ミャンマーのヤンゴンに拠点を置くエア・マンダレイ(LMT/6T)と最大10機発注する正式契約を締結した。日本以外のアジアの航空会社がMRJを発注した初めてのケースとなった。

 いずれも契約した機体は90席クラスのMRJ90。ショーを目前に控えた6月26日には、飛行試験機初号機(登録番号JA21MJ)にエンジンが取り付けられ、交渉の場で機体の完成形を見込み客に示せるようになった。

 今後は今年秋のロールアウト(完成披露)と、2015年4-6月期に予定する初飛行が山場となる。三菱航空機の川井昭陽社長が16日、ファンボローでAviation Wireの単独取材に応じ、MRJのこれからを語った。

──今回2件受注(1件はMoU)したことが、日本でも大きなニュースになっている。改めて感想は。

川井社長:今回は従来とお客さん(の国や業務形態)がかなり違うのが、大きな成果だと思う。イースタン航空は、「今から航空会社を立ち上げます」というところが、これは良い飛行機だということで、MoUを結ぶことができた。

 これまでのトランス・ステーツ・ホールディングスとスカイウェストは、(機体と乗員などを提供する)ウェットリースで大きな航空会社に機体を貸し出すビジネスモデルであるのに対して、イースタンは自分で飛行機を運航する会社。どちらかというと全日本空輸(ANA/NH)さんと一緒だ。

 エア・マンダレイは、日本を除くアジアでのキックオフ。それがたまたまミャンマーだった。

──アジア諸国へは、日本政府が空港環境の整備などに取り組んでいるが、今回は関係あるのか。

川井社長:今回は関係ない。エア・マンダレイはミャンマー政府とは関係のない、個人の会社。どちらかというと西洋的な航空会社としてやっている。

──今後、日本政府の開発援助と連携した動きはあるのか。

川井社長:日本政府としては色々あるのだろうと思う。ミャンマーとしてMRJを買ってもらったので、空港インフラ整備などで、(日本政府が)支援していくことはあるのではないか。そこから先は、私もよくわからないが。

イースタン航空のウェーゲル社長とともにMRJの模型を手にする三菱航空機の川井社長=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

──これからどの地域を重点的に狙っていくのか。

川井社長:北米や欧州が大きい。かと言って、大きいところばかり狙うわけにはいかない。将来的には