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エアバス、ファンボロー航空ショーで496機、7兆6300億円受注 ボーイング上回る

 エアバスは現地時間7月17日、ファンボロー航空ショーで合計496機、カタログ価格の金額ベースで753億ドル(約7兆6392億円)の受注を獲得したと発表した。同航空ショーでは過去最大の受注機数と受注金額で、ライバルのボーイングは201機、402億ドルだった。

ファンボロー航空ショーでの受注状況を説明するエアバスのファブリス・ブレジエCEO=7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 受注のうち確定発注が358機で384億ドル、覚書(MoU)による受注が138機で369億ドルだった。

 ショー初日の14日には、A330の新型派生機A330neoがローンチされ、121機、332億ドルの覚書による受注を獲得した。このうち、エアアジアX(XAX/D7)による50機、138億ドルのA330-900neoの発注が最大となった。A330neoは、大手航空機リース会社のALC、アボロン、CITからも覚書を獲得している。

 A330neoは、A330-800neoとA330-900neoの2機種からなる派生機。初号機の引き渡しは2017年10月-12月期(第4四半期)の予定で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。

 空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。メーカー標準座席数は、A330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。

 A320ファミリーは、覚書を含めて合計363機、390億ドルの受注を獲得した。このうち317機、344億ドルがエンジン換装型であるA320neoとA321neoの受注で、A320neoファミリーは受注総数が3000機を突破。15日に、SMBCアビエーションキャピタルから110機の大口発注を受けたことで達成した。

 A320neo関連では、LCC(低コスト航空会社)向けに座席数を増やすオプションを発表。A320neoは従来の最大1クラス180席から同189席に、A321neoは同236席から同240席に増席できるようになった。

 一方、総二階建ての大型機A380の受注はなかった。

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Airbus [1]
エアバス・ジャパン [2]

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