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「食事の時は起こして」のサインに青色LED… 全日空の国内線プレミアムクラス新シートに迫る

 格安航空会社(LCC)が国内市場に相次ぎ参入する2012年。全日本空輸(ANA)は6月1日から国内線サービスをリニューアルし、LCCを迎え撃つ。ANAのようなフルサービスキャリア(FSC)とLCCでは機内サービスに大きな差があるが、機内食や飲み物、シートは利用者の関心が高いものの上位に挙げられる。特にLCCはシートピッチが狭く、機内でも仕事をしたいビジネスマンや、くつろぎたい人にとっては対極の環境だ。

 今回ANAがリニューアルするサービスの中にはシートも含まれている。4月に受領したボーイング777-200ERの新造機(プレミアム21席、エコノミー384席、計405席の国内線仕様、エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製PW4074D)から導入されるプレミアムクラスの新シートにはどのような特徴があるのだろうか。

青色LEDを採用したプレミアムクラス新シートのフットライト=12年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAでは12年3月末現在で国内線105路線のうち、84路線にプレミアムクラスを設定している。国内の名店とコラボレーションした機内食が出るほか、ゆとりのあるシート、羽田や伊丹など主要空港でラウンジが使用できることなどが特色だ。

本革素材を採用し、リクライニングの傾斜角度は約130度の新シート=12年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 プレミアムクラスの新シートは英コンター・エアロスペース製で、ANAの国内線初となる本革素材を使用。ANAによると、プレミアムクラスに