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黒と赤のコントラストが印象的 写真特集・全クラス本革のJALスカイネクスト

 5月28日から羽田-福岡線に就航した、日本航空(JAL/JL、9201)の国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」。ボーイング777-200型機など77機を、2016年上期までに改修する。

 本記事では、27日に公開された改修初号機の777-200(登録番号JA007D)の機内を写真で紹介する。

本革仕様の新シートを採用したJAL国内線普通席=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイネクストでは、全クラスに本革シートを導入。整備性の良さなどが評価される反面、すべりやすい印象があった。これをJALでは、本革を採用すると共にシート形状の工夫により、すべりにくい本革シートを開発した。

 普通席は背もたれを従来と比べて薄くした新型シートに入れ替えた。新シートにより、足もとのスペースを最大5センチ拡大。普通席は席数が多いため、従来よりも軽量化された新シート導入により、燃費が1割程度向上するという。ワインレッドのシートベルトとステッチを取り入れ、本革の黒のみでは重くなってしまう機内の雰囲気にアクセントを付けている。

 新シートと共に機内照明をLED化し、7月下旬からは日本の国内線では初となる無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を提供を始める。

 シートメーカーは、今秋から初めて導入される767用ファーストクラスが天龍エアロコンポーネント、クラスJがKIホールディングス(旧小糸工業)と米TIMCO、普通席がゾディアック・シート・フランス(旧シクマ・エアロ・シート)。

 クラスJは、既存シートの表面素材を布から本革に張り替え、クッションを新調することで新シートとしている。JALによると、シートのフレームは機体と同程度の寿命があるといい、クラスJはマイナーチェンジとなった。また、2007年12月に導入したファーストクラスは、当初から本革シートを採用しており、今回の新仕様機では全クラスが本革シートになった。

 スカイネクストの最初の改修となった777-200は4月に作業を開始し、777-300は8月から、767-300は9月から、737-800は10月から改修を順次始める。年内の改修は34機となる見通し。

黒と赤のコントラストが印象的な国内線新仕様機の機内=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

普通席の新シートを紹介するJALの客室乗務員=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire