LOTポーランド航空(LOT/LO)は、エンブラエル170(E170)型機の運航を現地時間10月30日付で終了した。同社はE170の商業運航を始めた世界初の航空会社で、2004年の初号機導入以来、22年7カ月にわたる運航に幕を下ろした。

最後の1機となったLOTポーランド航空のE170 SP-LDH(同社提供)
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、最終日の30日はワルシャワ-カトヴィツェ線とワルシャワ-ウィーン線に1往復ずつ投入。最終便となったのはウィーン発ワルシャワ行きLO222便(E170、登録記号SP-LDH)で、22年前の初便に投入したワルシャワ-ウィーン線での終了となった。
LOTは2004年3月17日に、世界初となるE170での商業運航をワルシャワ発ウィーン行きの旅客便で開始。初号機(SP-LDA)はエンブラエルの工場があるサン・ジョゼ・ドス・カンポスから、同国のレシフェ、カーボベルデのエスパルゴス、スペインのマラガを経由し、同月8日にワルシャワへ到着した。同機は70席仕様で、2014年に退役した。

LOTポーランド航空のE170初号機 SP-LDA(同社提供)
同社が22年間で運航したE170は10機。累計旅客数は1380万人で、運航便数は30万便近くに上った。飛行距離は2億3000万キロ超、飛行時間は45万5000時間超だった。ポーランド国内線や欧州路線に投入され、プラハ、コペンハーゲン、ブダペストなどにも就航していた。
E170の巡航速度は時速871キロ、航続距離は3700キロ。LOTでは初めて、空気抵抗を減らすウイングレットや、操縦操作を電子信号で伝える「フライ・バイ・ワイヤ」方式を採用した機材だった。
LOTはE175、E190、E195、E195-E2のエンブラエル機4機種を運航しており、E170の退役後も運航を続ける。一方、2025年6月にはエアバスA220型機を40機発注済み。A220-100とA220-300の2機種20機ずつを導入し、経年機となったリージョナル機の機材更新を図る(関連記事 [1])。

最後の1機となったLOTポーランド航空のE170 SP-LDH(同社提供)

LOTポーランド航空のE170初号機 SP-LDA(同社提供)

特別塗装を施したLOTポーランド航空のE170 SP-LDC(同社提供)

加盟する「スターアライアンス」塗装を施したLOTポーランド航空のE170 SP-LDK(同社提供)

ワルシャワに駐機されたLOTポーランド航空のE170 SP-LDF=16年1月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
関連リンク
LOTポーランド航空 [2]
・LOTポーランド航空、A220を40機発注 27年から機材更新 [1](25年6月17日)
・LOTポーランド航空、E195-E2受領 8/11就航、10月までに全3機 [3](24年8月2日)
・LOTポーランド航空、E195-E2を3機導入 7月に初受領 [4](24年5月8日)