大韓航空(KAL/KE)とアシアナ航空(AAR/OZ)は、スペインの航空IT大手アマデウスのシステムが不正アクセスを受け、一部顧客の予約番号が流出した形跡があると発表した。両社とも流出した情報に予約番号が含まれることを確認しており、その他の情報は調査中としており、影響人数は公表していない。

アマデウスへの不正アクセスで予約番号が流出した可能性がある大韓航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
両社によると、アマデウスから正式な通知を受けたのは現地時間10月20日で、大韓航空が午後10時44分、アシアナ航空が同49分だった。両社は「お知らせ」を23日付で公表。両社は韓国の個人情報保護委員会への届け出などを実施した。
不正アクセスは、アマデウスのシステムアカウントに設定されたログイン認証情報を利用したものとみられる。発生時期は2023年8月から今年9月の間と推定しており、正確な日時は調査中。大韓航空とアシアナ航空は、いずれも自社のデータベースへの侵入の形跡は確認していない。
両社は、流出の対象と判明した顧客にメールで通知済み。予約番号以外の情報については調査を続け、判明した場合は対象者に通知する。アマデウスからは、不正アクセスの遮断やダークウェブの監視などを進めているとの報告を受けており、両社は保護対策の強化と再発防止を求めている。
両社の発表時点で二次被害は確認されていない。両社は、不審なリンクや添付ファイル、個人情報の入力を求める連絡などへの注意を呼びかけている。今回の情報流出による被害が発生した場合の連絡先は各社のウェブサイトで案内している。
日本航空(JAL/JL、9201)とJALグループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)も28日、委託先のアマデウスのシステムが不正アクセスを受け、予約情報の一部が外部から参照された形跡があると発表している。対象となる顧客は約9万2000人に上るが、クレジットカード番号やパスワードの流出はないという。
関連リンク
Notice of Personal Data Breach Involving an External Service Provider [1](大韓航空)
Notice of Personal Data Breach [2](アシアナ航空)
・JALとJTA、アマデウス不正アクセスで予約情報9.2万人対象 クレカやパスワード流出なし [3](26年10月28日)