全日本空輸(ANA/NH)が上級会員向けカード「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度改定を今年4月に発表し、9月に内容の見直しが行われたものの、利用者からは批判的な指摘が続いている。同じ航空連合「スターアライアンス」に加盟するユナイテッド航空(UAL/UA)はこの状況をどう見ているのか。

ユナイテッド航空の桐山謙一アジア・ミクロネシア地区営業担当支社長=26年10月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港で10月15日に、ユナイテッド航空が日本で初めて開いたメディア向けイベントで、桐山謙一アジア・ミクロネシア地区営業担当支社長に、会員獲得キャンペーンの実施予定などを聞いた。
今回のSFC制度改定に関連し、ユナイテッド航空がマイレージ会員獲得キャンペーンを実施するかを尋ねると、桐山氏は「うちだけではないと思うが、色々なチャンスがあるのは事実だ」とした上で、「(ANAは)パートナーでもあるので、今のところ予定はない」と、SFC制度改定を契機とする会員獲得キャンペーンの実施については、否定的な見方を示した。
一方で、私見と断った上で利用者にとっては「言葉は乱暴になってしまうかもしれないが、改悪に近い部分がある」(桐山氏)と、今回のSFC制度見直しが、ANA側の会員減少につながる可能性に言及した。
ANAは9月29日に、SFCの新制度について再設計した内容を発表。2028年4月1日から、ANAカードとANA Payの年間決済額が原則300万円以上の場合は「SFC PLUS」、300万円未満の場合は「SFC LITE」に区分する。PLUSはSFCに付帯する航空連合「スターアライアンス」のゴールド資格を維持する一方、LITEに付帯する資格はシルバーとなる。一方、「ANAライフタイムマイル」が100万マイルに達した会員は、決済額にかかわらずPLUSとなる。
LITE会員は、SFCに付帯する資格だけでは、ユナイテッド航空などANA以外のスターアライアンス加盟航空会社で、ゴールド会員向けのラウンジ利用や優先チェックイン、優先搭乗などの特典を受けられなくなる。
ANAは当初、LITE会員のラウンジ利用を認めない方針だったが、9月の見直し後は、国内線のANAラウンジを混雑時を除いて利用できるように変更した。一方、年間300万円の基準や、LITE会員に付帯するスターアライアンス資格をシルバーとする方針は、4月の発表内容を踏襲している。
ユナイテッド航空は15日に、モバイルアプリの日本語版を提供開始したと発表。米国を除くと日本はマイレージ会員数が最大級となる国際線市場で、自社アプリの完全な日本語版を提供するのは、大手米系航空会社で初めてだという(関連記事 [1])。
関連リンク
ユナイテッド航空 [2]
SFC改定
・ANA SFC、スタアラゴールドはなぜ外れるのか 特集・「持つカード」の生きる道 [3](26年10月2日)
・ANA SFC見直し、LITEもラウンジ一部利用可 300万円基準維持 [4](26年9月29日)
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ユナイテッド航空の日本路線戦略
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