全日本空輸(ANA/NH)は10月15日、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)について、2026年11-12月発券分を引き上げると発表した。往復の場合、欧米は9-10月発券分より1万4000円(約12.7%)高い12万4000円、ハワイは5400円(約7.5%)高い7万7000円となる。中東情勢を踏まえた政府の緊急的激変緩和措置による航空機燃料への補助効果により、本来より1段階低い金額を適用する。

11-12月発券分の燃油サーチャージを引き上げるANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象は11月1日から12月31日までの発券分。日本発着のひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、欧州・北米・中東・アフリカ・オセアニア・中南米が6万2000円(往復12万4000円)、ハワイ・インド・インドネシアが3万8500円(同7万7000円)、タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジアは3万2000円(同6万4000円)に引き上げる。
ベトナム・フィリピン・グアム・パラオ・モンゴルは2万1500円(同4万3000円)、中国・マカオ・台湾・香港は1万5100円(同3万200円)、韓国・ロシア(ウラジオストク)は7100円(同1万4200円)となる。
今回の改定では、2026年8-9月のシンガポールケロシン市況価格の2カ月平均と為替平均から、日本発旅程の算定基準は2万5000円以上2万6000円未満となった。ただし、政府の補助効果を踏まえ、1段階低い2万4000円以上2万5000円未満の基準テーブルを適用する。本来のテーブルでは、欧米などは片道6万5000円となる。
現行の9-10月発券分は、6-7月の燃油市況を基に2万1000円以上2万2000円未満の基準テーブルに該当したが、補助効果を踏まえて2万円以上2万1000円未満のテーブルを適用していた。前回の9-10月発券分は7-8月発券分から欧米で往復2万円、ハワイで9200円引き下げており、今回は再び値上げとなる。
26年11-12月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は26年9-10月分)
欧州・北米・中東・アフリカ・オセアニア・中南米 62,000円(55,000円)
ハワイ・インド・インドネシア 38,500円(35,800円)
タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア 32,000円(27,300円)
ベトナム・フィリピン・グアム・パラオ・モンゴル 21,500円(19,300円)
中国・マカオ・台湾・香港 15,100円(14,300円)
韓国・ロシア(ウラジオストク) 7,100円(6,500円)
関連リンク
燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について [1](ANA)
全日本空輸 [2]
・JAL、11-12月サーチャージ引き上げ 欧米往復12.4万円に [3](26年10月15日)
・ANA、9-10月サーチャージ引き下げ 欧米往復11万円、ハワイ7.16万円 [4](26年8月12日)
・航空燃料高騰、1カ月で約2.5倍に 定航協「ヘッジに限界」長期化で航空網への影響も [5](26年4月3日)