地域航空会社の設立を計画するフィールエアホールディングス(フィールエアHD、東京・港区)がウェブサイトを刷新し、「次のビジネスステージ」に向けた新たな発表を予告している。同社は最初の地域航空会社を2024年春に就航させる計画だったが、実現していない。現在のサイトでは、リニューアルとコンテンツの再構築を進めているとして「近日中に特別なご案内」をするとしているものの、新たな発表の内容や具体的な発表日は明らかにしていない。

2022年に開かれたファンボロー航空ショーでATRのステファノ・ボルトリCEO(左)とLoIを締結したフィールエアHDの児嶋太一会長(中)と井手秀樹社長(肩書きはいずれも当時)=22年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
当紙の調べでは、サイトは遅くとも8月前半までには現在の内容に刷新したとみられ、従来掲載していた事業計画などのページは閲覧できなくなっている。現在は会社情報や問い合わせページなどを残し、トップページで「より大きな構想と新たな可能性に満ちた、次のビジネスステージ」に向けて準備していると説明している。
フィールエアHDは2022年に、日本初の地域航空会社のフランチャイズ運営会社として、仏ATRとターボプロップ機最大36機を導入する取引意向書(LoI)を締結。同年7月のファンボロー航空ショーで説明会を開いた。当時は、成田空港を拠点に東日本をカバーする「フィールエアEAST」を2024年春に就航させる計画で、その後は西日本の「WEST」や中部圏の「CENTRAL」、北海道・東北圏の「NORTH」、九州圏の「SOUTH」を順次立ち上げ、地域航空会社5社を展開する構想を掲げていた。

フィールエアのウェブサイト
最初に予定していたEASTの2024年春の就航は実現していない。その後、更新前のウェブサイトでは最大19席の小型機から運航を始め、需要に応じて機材を大型化する事業計画も掲げていたが、現在はこの情報も掲載が取り下げられている。今回予告している新たな構想については、機材や路線、事業形態、就航時期などには言及していない。
地域航空会社を巡っては、新潟空港を拠点とするトキエア(TOK/BV)が2年連続で債務超過となる中、今年6月に共同代表の和田直希氏が退任し、長谷川政樹氏の単独代表体制に戻った。直近6月の搭乗率は59.6%だった。 地域航空会社の設立を目指すジェイキャスエアウェイズ(JCAS、大阪市)も、前身の旧ジェイ・キャスが2019年時点で2021年秋の就航を目指していたが実現せず、現在は2027年の就航を予定している。
関連リンク
フィールエアホールディングス [1]
フィールエア
・日本初の地域航空会社FC「フィールエア」ATRと基本合意 24年に成田就航目指す [2](22年7月19日)
トキエア
・トキエア、6月の搭乗率59.6% 最低は新潟-中部56.7% [3](26年8月11日)
・トキエア、中部-丘珠9/1運休 新潟-丘珠は増便 [4](26年6月15日)
・トキエア、長谷川氏が単独代表 26年6月23日付役員体制 [5](26年6月24日)
・トキエア、和田氏が共同代表退任 2年連続で債務超過 [6](26年6月23日)
ジェイキャス
・ジェイキャス、2027年就航に再延期 [7](26年6月20日)
・富山の航空会社設立へ説明会 特急並み運賃で関空21年就航視野 [8](19年10月28日)