国土交通省航空局(JCAB)は、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、LCC 3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2025年度通期分を公表した。各社の平均定時出発は10社中1社が90%を上回り、2社が80%を下回った。定時到着は80%台が6社、70%台が4社で、90%を超えたところはゼロだった。

25年度通期の定時出発率・到着率で首位となったスターフライヤー=26年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
10社のうち定時出発率が最も高かったのはスターフライヤー(SFJ/7G、9206)、定時到着率もスターフライヤーで、2年連続で2冠を達成した。最下位は定時出発がジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、定時到着がエア・ドゥ(ADO/HD)だった。
10社合計の遅延便は前年度比6991便増の12万5698便。遅延原因のトップは10社すべてが「機材繰り」だった。欠航便は937便減の9293便で、「天候」を原因とするものが目立った。
JCABの情報公開は「定時運航率」「遅延率」「欠航率」などを調査しているが、2024年度からは定時運航率を出発と到着の2つに分けた。これまでは出発のみが対象だったが、より利用者の利便性に直結する到着にも広げた。
—記事の概要—
・定時出発率
・定時到着率
・遅延・欠航の原因
・航空会社ごとの定時出発・到着率
定時出発率
定時出発率は、スターフライヤーが91.17%で1位を獲得。2位はスカイマーク(SKY/BC、9204)で88.73%、3位はピーチ・アビエーション(APJ/MM)で85.34%だった。
値がもっとも低かったのは、ジェットスター・ジャパンの76.80%。ワースト2位はスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)の78.43%、3位はエア・ドゥの80.76%が続いた。
大手2社は、ANAが82.61%で6位、JALは82.44%で7位だった。
定時到着率
定時到着率は、スターフライヤーが88.99%で1位を獲得。2位はソラシドで85.85%、3位はピーチで85.13%だった。
値がもっとも低かったのは、エア・ドゥの78.40%。ワースト2位はANAの78.43%、3位はJALの79.24%が続いた。
遅延・欠航の原因
出発予定時刻よりも15分を超えて出発した遅延便12万5698便のうち、遅延理由1位の「機材繰り」を要因とするものは8万498便だった。10社別でみると、原因で1位だったのは10社すべてが「機材繰り」だった。
欠航便9293便のうち、欠航理由1位の「天候」を要因とするものは4301便だった。10社別でみると、原因で1位だったのはANAとJAL、スカイマーク、ピーチ、ジェットスターの5社が「天候」、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)とエア・ドゥ、スターフライヤー、スプリング・ジャパンの4社が「機材繰り」、ソラシドは「その他」だった。
以下は航空会社ごとの定時出発・到着率。
航空会社ごとの定時出発・到着率
航空会社 定時出発率 定時到着率 ・ANA 82.61 (82.73) 78.43 (78.15) ・JAL 82.44 (83.70) 79.24 (79.69) ・JTA 83.76 (86.53) 83.41 (85.04) ・SKY 88.73 (91.57) 84.85 (88.07) ・ADO 80.76 (83.95) 78.40 (82.00) ・SNJ 84.91 (86.98) 85.85 (87.27) ・SFJ 91.17 (92.67) 88.99 (90.39) ・APJ 85.34 (85.60) 85.13 (84.56) ・JJP 76.80 (78.15) 79.54 (78.87) ・SJO 78.43 (84.06) 82.09 (83.90)
*括弧内は前年同期の値
*航空会社ごとの合計値は別の資料によるもので上記表の合計値とは小数点以下が一致しない社がある
また、輸送実績は平均搭乗区間距離が前年同期比1キロ増の960キロメートル、輸送人員が353万4099人増の1億976万9441人、輸送人キロが34億1551万6000人キロ増の1053億3421万5000人キロ、旅客収入が922億300万円増の1兆6529億7200万円、輸送人員あたり旅客収入が400円増の1万5100円、輸送人キロあたり旅客収入が0.4円増の15.7円だった。
特定本邦事業者*
・日本航空:JAL
・全日本空輸:ANA
・日本トランスオーシャン航空:JTA
・スカイマーク:SKY
・エア・ドゥ:ADO
・ソラシドエア:SNJ
・スターフライヤー:SFJ
・ピーチ・アビエーション:APJ
・ジェットスター・ジャパン:JJP
・スプリング・ジャパン:SJO(貨物専用路線は除く)
* 客席数が100または最大離陸重量が5万kgを超える航空機を使用して行う航空運送事業を経営する日本国内の航空運送事業者
関連リンク
国土交通省 [1]
・スターフライヤー、2年連続で定時出発・到着率2冠 国交省25年度調査 [2](26年8月12日)
・25年7-9月期、定時出発・到着90%超えゼロ=国交省情報公開 [3](26年6月15日)
・25年4-6月期、定時到着90%超えゼロ続く 首位はスターフライヤー=国交省情報公開 [4](26年5月21日)
・24年度定時性、スターフライヤーが2冠 到着ワーストはANA、出発はジェットスター=国交省情報公開 [5](25年11月17日)