6月7日から13日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、日本航空(JAL/JL、9201)の元客室乗務員が起こした飲酒問題に対する、国土交通省航空局(JCAB)の行政指導「厳重注意」に関する記事でした。

飲酒問題を起こした先任客室乗務員を懲戒解雇したJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
第1位 JAL、飲酒チーフCAを懲戒解雇 国交省が厳重注意、鳥取社長ら全役員処分 [1]
今回の飲酒問題は、5月23日の広島発羽田行きJL252便(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA613J)に乗務予定だった客室乗務員2人が起こしたもの。国交省は12日にJALを厳重注意とし、JALは社内規定に基づき、先任客室乗務員(チーフキャビンアテンダント)だった50代女性社員Aを懲戒解雇、一緒に飲酒していた客室乗務員の30代女性社員Bを停職処分にしました。
海外では、乗務員の飲酒が発覚した場合は解雇が一般的で、日本と異なるのは個人の問題として扱われる点です。確かに航空会社にも社員を管理・監督する責任はあるものの、連帯責任にしないと航空会社を袋叩きにする幼稚な世の中の空気も含め、安全を実現するために何をすべきかと、責任の範囲は再考すべき時期であると感じます。
また、今回国交省がJALに対する処分を発表しましたが、当紙がスクープした羽田空港D滑走路のトラブルについては、現時点で処分等が発表されておらず、この点を指摘する声がSNSでみられました。責任を取ったところで命まで取られるわけではないですから、やることはしっかりやり、よりよい状況にしていくべきだと思います。
第2位 ANA、問い合わせメール最大2カ月返信待ち 国内線トラブルで急増 [2]
第2位は、全日本空輸(ANA/NH)の国内線サービス刷新に伴う不具合で、電話やメールの問い合わせが急増している件を取り上げた記事。メール返信は最大2カ月かかるケースもあるとのことで、電話も上級会員専用回線であっても1時間以上待つなど、ステータス制度の観点でも問題となる事態になっています。
ANAは11日に本件に対する「お詫び」をウェブサイトに出しましたが、その際に案内されたFAQ(よくある質問)だけでは、最安運賃「シンプル」やオーバーセール(オーバーブッキング)、オンラインチェックインなどに関するトラブルへの回答が不十分との意見がX(旧Twitter)でみられたことから、12日にANAからの回答を基に記事を掲載しました(関連記事 [3])。
この続報も第4位にランクイン。ANAから早期に回答を得るための時間的制約もあり、5問に絞って尋ねましたが、シンプル運賃で座席指定が可能になる搭乗24時間前との関連性など、疑問を持たれている要素を改めて追加質問することも考えています。
第3位 緊急脱出時「手荷物置いて」1個でも全員に影響、IATAが注意喚起 [4]
第3位は、 IATA(国際航空運送協会)がブラジルのリオデジャネイロで開催した第82回AGM(年次総会)で発表した、航空機からの緊急脱出時に機内持ち込み手荷物を持ち出さないよう乗客に呼びかける安全キャンペーン「Save a Life, Not a Bag」。IATAによると、脱出時に手荷物を取り出す乗客の事例が増えており、手荷物を持たずに脱出するよう、動画で呼びかけています。
先週の注目記事
1. JAL、飲酒チーフCAを懲戒解雇 国交省が厳重注意、鳥取社長ら全役員処分 [1]
2. ANA、問い合わせメール最大2カ月返信待ち 国内線トラブルで急増 [2]
3. 緊急脱出時「手荷物置いて」1個でも全員に影響、IATAが注意喚起 [4]
4. ANA、最安「シンプル」搭乗可否に影響せず 座席不足時は運賃問わず協力募集 [3]
5. ANA、国内線コードシェア便含む旅程で不具合 オンラインチェックイン不能も [5]
6. ANA出資フィリピン航空、なぜJAL陣営ワンワールド加盟? 再建経て2027年視野 [6]
7. ANA、国内線リニューアル混乱で「お詫び」掲載 [7]
8. ピーチ、修学旅行生を初受け入れへ 泉佐野市立中学校が関空活用 [8]
9. デルタ航空カーター社長、羽田路線拡大に意欲 発着枠制約「オープンスカイではない」 [9]
10. なぜJALだけ飲酒問題が表面化するのか 他社「体調不良」処理と情報開示のはざま [10]
先週の注目記事バックナンバー
羽田D滑走路「パンク」詳報が1位 先週の注目記事26年5月31日-6月6日 [11]