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スピリット航空、全便運航停止 他社便振替なし

 米LCC(低コスト航空会社)のスピリット航空(NKS/NK)は現地時間5月2日、全運航の終了手続きに入ったと発表した。すべての便を欠航し、利用者には空港へ行かないよう案内している。公式サイトは、終了手続きを案内する特設サイトへ転送されている。

スピリット航空のウェブサイト

スピリット航空のA320(同社提供)

 同社は公式X(旧Twitter)に投稿した声明で、全世界の運航終了手続きを即時開始したと説明した。全便を欠航し、カスタマーサービスの提供も終了したとしている。他社便への振替支援は行わない。最終便のデトロイト発ダラス行きNK1833便(エアバスA320型機、登録記号N604NK)は、2日午前0時17分(定刻1日午後11時57分)にダラス・フォートワース国際空港のE32ゲートへ到着し、全便の運航を終えた。

 スピリット航空でクレジットカードまたはデビットカードを使って購入した航空券については、元の支払い方法へ自動返金する。返金状況や今後の手続きは、特設サイトで確認するよう求めている。

 客室乗務員組合の声明では、スピリット航空が米東部時間5月2日午前3時に恒久的に運航を停止すると説明している。運航中だった客室乗務員については、拠点または自宅へ戻れるようホテルや航空便を手配するとし、今後の福利厚生や最終給与などについても回答を整理しているという。

 同社は声明で、過去33年間にわたり、超低コストモデルが業界に与えた影響を誇りに思うとした上で、今後も利用者にサービスを提供したいと望んでいたと説明した。詳細は特設サイト「spiritrestructuring.com」で案内している。

 スピリットは、親会社のスピリット・アビエーション・ホールディングスが2025年8月29日に、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請。2024年11月に続き、1年足らずで2度目の経営破綻に陥っていた。2025年9月には、客室乗務員約1800人を12月1日付で一時解雇し、11月には提供座席数を前年同月比25%削減する計画も明らかにしていた。

スピリット航空の最終便となったデトロイト発ダラス行きNK1833便の位置情報(Flightradar24から、実際の位置とは誤差がある場合があります)

関連リンク
Spirit Airlines [1]

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