国土交通省航空局(JCAB)は3月24日、日本航空(JAL、9201)や全日本空輸(ANA)、LCC(低コスト航空会社)3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2013年10月から12月期分を公表した。3社のLCCは定時運航率や遅延率などでフルサービス航空会社の後塵を拝した。
遅延率ワースト3を占めたLCC=13年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
10社全体の定時運航率は前年同期と比べ0.58ポイント低い91.54%、遅延率は0.58ポイント上昇し8.46%、欠航率は0.35ポイント上昇し1.25%だった。遅延理由では、機材繰りによるものが、欠航理由は天候によるものが目立った。
定時運航率はJALが93.21%で1位、これにANAが92.20%、エア・ドゥ(ADO)が91.01%で続いた。もっとも値が低かったのは、2013年11月に商号変更したバニラエア(VNL)の54.17%。VNLは13年10月26日まで旧社名「エアアジア・ジャパン(WAJ)」として運航。12月20日からVNLとして運航している。以下、ピーチ・アビエーション(APJ)が84.67%、ジェットスター・ジャパン(JJP)が87.05%と続いた。
航空輸送サービスに係る情報公開13年10月から12月期の遅延率(国交省の資料から)
遅延率はVNLが45.83%でワースト1位。遅延理由は