豪ジェットスター航空(JST/JQ)は、客室内装を刷新したボーイング787-8型機の改修初号機(登録記号VH-VKK)を現地時間4月7日に就航させた。新たに機内Wi-Fiを搭載したほか、ビジネスクラスを増席。ビジネスへのアップグレードを入札形式で提供する新システムも導入した。ジェットスターは787を11機保有しており、残り10機の改修を2027年後半までに終了する見通し。

ジェットスター航空の787-8改修初号機(同社提供)
—記事の概要—
・ビジネス・エコノミーにUSB-C
・機内Wi-Fiはビジネス無料
・「入札」でビジネスクラス
ビジネス・エコノミーにUSB-C
新仕様は2クラス325席で、ビジネスクラスが44席、エコノミークラスが281席。従来の2クラス335席仕様(ビジネス21席、エコノミー314席)と比較すると、ビジネスクラスは倍以上の23席増、エコノミーは33席減となった。また、パイロットと客室乗務員が休憩する「クルーレスト」を拡充し、最長16時間の長距離運航が可能となった。
ビジネスクラスは2-3-2配列で、シートピッチは38インチ(約96.5センチ)、リクライニング角は7インチ。レッグレストとフットレスト、折り畳み式のインアーム・トレイテーブルを備える。
エコノミークラスは3-3-3配列で、シートピッチは30インチ。独レカロ製の新型シートを採用した。リクライニング角は5インチで、同社が保留するエアバスA320neoとA321LRと比較し、快適性を向上させたという。
両クラスとも共通で、6段階調整が可能なヘッドレストを備える。また、充電用USB端子はType-Cを2口搭載するほか、モバイル端末ホルダーも搭載する。
クルーレストは、機内後方に6台分のベッドを新設。乗務員に必要な休息が確保されることから長時間運航にも対応し、最大16時間の運航が可能となる。

ジェットスター航空787-8改修初号機のビジネスクラス(同社提供)

ジェットスター航空787-8改修初号機のエコノミークラス(同社提供)
機内Wi-Fiはビジネス無料
同社の787としては初導入となる機内Wi-Fiは、系列のカンタス航空(QFA/QF)と同じくViasat(ビアサット)を採用。衛星通信を活用した高速通信で、動画ストリーミング、メッセージ送受信、ウェブ閲覧などに対応する。ビジネスクラスは、無制限のデータ通信プラン「ストリーミングプラス」を無料提供。エコノミーは有償で、ストリーミングプラスを25ドル(約2810円)から、ソーシャルメディアやブラウジング、機内エンターテインメントにアクセスできるプラン「ソーシャルプラス」を20ドルから提供する。
機内Wi-Fiの導入に伴い、各座席に設置していたモニターを廃止。各種コンテンツを乗客自身の端末で視聴する方式に変更した。
「入札」でビジネスクラス
今回の機材改修に合わせ、新たに入札形式によるビジネスクラス・アップグレードサービスを導入する。アップグレード対象の場合、入札ページで希望金額をスライダーで設定し入札する。入札後、アップグレードの可否を通知し、確定後に該当額を請求する仕組み。
今後はカンタス航空のマイレージプログラム「カンタス・フリークエントフライヤー」会員を対象に、カンタスポイントを利用した入札制度の開始も予定する。また、カンタスポイントを充当する「クラシック・アップグレードリワード」形式や、ポイントと現金を組み合わせる方式の導入も始める見通し。
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改修初号機となったVH-VKKは、現地時間2日に香港から拠点の豪メルボルンへ到着。改修には数百万豪ドルを投じた。初便となった7日のメルボルン発プーケット行きJQ17便は、ほぼ満席で出発したという。

ジェットスター航空787-8改修初号機のビジネスクラス(同社提供)

ジェットスター航空787-8改修初号機のビジネスクラス(同社提供)

ジェットスター航空の787-8現行ビジネスクラス=24年2月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ジェットスター航空787-8改修初号機のビジネスクラスに備えるUSB Type-C(同社提供)

ジェットスター航空787-8改修初号機のビジネスクラスに備えるUSB Type-C(同社提供)

ジェットスター航空の787-8現行エコノミークラス=24年2月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ジェットスター航空の787-8改修初号機に備えるクルーレスト(同社提供)
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ビジネスクラス入札 [2](Jetstar)
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