ロッキード・マーチンは、豪州空軍向けにC-130J「スーパーヘラクレス」用の訓練装置を供給するFMS(対外有償軍事援助)契約を、米空軍ライト・パターソン基地を通じて受注した。納入は2029年から順次始まり、導入が進むC-130J-30に対応した訓練能力の拡充を図る。

豪州空軍のC-130J-30(同軍提供)
今回の契約では、C-130Jの兵器システム・トレーナー(Weapon Systems Trainer)2基と、強化型統合コックピット・システム・トレーナー(EICS=Enhanced Integrated Cockpit Systems Trainer)1基、ロードマスター部分任務トレーナー(Loadmaster Part-Task Trainer)1基に加え、既存のバーチャル・シミュレーションとバーチャル整備トレーナーのアップグレードを実施する。
いずれも運用中のC-130Jのコックピットを高精細なグラフィックスやモーションキューイングで忠実に再現。実機に近い操縦感覚やシステム挙動を訓練環境で再現できるようにした。
訓練装置は、今後受領するC-130J-30にも対応した仕様とし、新たな能力向上改修などを迅速に反映できるコンカレンシー設計とした。

C-130J(ロッキード・マーチン提供)
豪州空軍は1958年からC-130を運用しており、現在はC-130J-30を12機保有。2022年にはFMSを通じて最大24機の追加売却について米国の承認を得ており、豪州政府は2023年7月にこのオプションを行使し、新たに20機のC-130J-30を正式発注した。追加発注分の初号機は2028年に豪州へ到着する予定で、シドニー近郊のリッチモンド基地に駐留する第37飛行隊の戦術輸送能力を更新・増強する計画となっている。
C-130Jは、現在世界25カ国の28運用者で採用されている戦術輸送機で、これまでに560機以上が納入された。世界での累計飛行時間は300万時間を突破している。
関連リンク
C-130J Super Hercules [1]
Lockheed Martin [2]
・メキシコ空軍、C-130J-30初受領 中南米初 [3](26年1月23日)
・C-130、初飛行から70周年 通算2700機超える [4](24年8月24日)
・インドネシア空軍、C-130J-30初受領 [5](23年2月23日)