航空分野の情報を提供する英国の「シリウム(Cirium)」が公表した、2025年の航空会社別の年間定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門の首位は、アエロメヒコ航空(AMX/AM)が2年連続で獲得した。全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)の日本勢は、トップ10圏外となった。

25年の定時到着率が2年連続でトップだったアエロメヒコ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分以下の遅延を「定時到着」と定義する。
また、単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として分類していた「LCC」カテゴリーは、2025年分から廃止。LCC各社は今後、地域別に振り分けられる。
—記事の概要—
・グローバル
・アジア太平洋
・北米
・欧州
・中南米
・中東・アフリカ
グローバル
全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、アエロメヒコが1位を獲得。定時到着率は90.02%、運航便数は18万8859便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.74%だった。
定時到着率2位はサウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)で86.53%、3位はスカンジナビア航空(SAS/SK)の86.09%。4位はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)で85.18%、5位はカタール航空(QTR/QR)で84.42%だった。
アジア太平洋
アジア太平洋は、フィリピン航空(PAL/PR)が1位を獲得。定時到着率は83.12%、運航便数は11万6268便、コンプリーションファクターは98.59%だった。
定時到着率2位はニュージーランド航空(ANZ/NZ)で79.29%、3位はANAで78.88%だった。4位はシンガポール航空(SIA/SQ)で78.58%、5位はJALで78.25%だった。
北米
北米はデルタ航空(DAL/DL)が1位を獲得。定時到着率は80.90%、運航便数は180万86便、コンプリーションファクターは98.72%だった。
定時到着率2位はアラスカ航空(ASA/AS)で79.20%、3位はスピリット航空(NKS/NK)で78.83%だった。4位はユナイテッド航空(UAL/UA)で78.77%、5位はサウスウエスト航空(SWA/WN)で77.04%だった。
欧州
欧州はスペインのイベリア・エクスプレス(IBS/I2)が1位を獲得。定時到着率は88.94%、運航便数は3万7119便、コンプリーションファクターは99.76%だった。
定時到着率2位はスカンジナビア航空で86.09%、3位はオーストリア航空(AUA/OS)で83.74%だった。4位はスペインのイベリア航空(IBE/IB)で83.52%、5位はヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)で83.45%だった。
中南米
中南米はパナマのコパ航空(CMP/CM)が1位を獲得。定時到着率は90.75%、運航便数は13万3748便、コンプリーションファクターは99.80%だった。
定時到着率2位はアエロメヒコ(90.02%)、3位はブラジルのゴル航空(GLO/G3)で87.75%だった。4位はアズール(85.18%)、5位はチリのラタム航空(LAN/LA)で82.40%だった。
中東・アフリカ
中東・アフリカは南アフリカのサフエアー(SFR/FA)が1位を獲得。定時到着率は91.06%、運航便数は6万2805便、コンプリーションファクターは98.90%だった。
定時到着率2位はロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)で90.73%、3位はサウジアラビアのフライアディール(FAD/F3)で86.54%だった。4位はサウディア(86.53%)、5位は南アフリカのエアリンク(LNK/4Z)で84.47%だった。
関連リンク
Cirium [1]
・2024年の定時到着率、首位はアエロメヒコ=英Cirium [2](25年1月11日)
・2024年の年間定時到着率、JALがアジア太平洋1位 ピーチはLCC世界4位=英Cirium [3](25年1月8日)
・2023年の定時到着率、日系トップ10社に ANAは7位、JALが8位=英Cirium調査 [4](24年1月18日)
・2022年の定時到着率、日系は首位逃す スターフライヤーは“LCC”首位=英Cirium調査 [5](23年1月28日)
・2021年の定時到着率、日系各社躍進 全世界トップはANA、“LCC”はソラシド 英Cirium調査 [6](22年1月15日)