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777X、エミレーツ航空から追加受注 737MAX納入好調=ボーイング25年10-12月期

 ボーイングの2025年10-12月期(第4四半期)実績は、民間機引き渡しが前年同期比103機(2.80倍)増の160機で、4四半期連続で前年同期を上回った。主力小型機の737 MAXは納入100機超えが続き好調だった。受注は100機(39.4%)増の354機で、開発中の大型機777Xをエミレーツ航空(UAE/EK)から追加受注した。競合のエアバスは10-12月期に286機(前年同期269機)を引き渡し、390機(同211機)を受注した(関連記事 [1])。

—記事の概要—
引き渡し
受注
25年10-12月期 納入と受注

引き渡し

エミレーツ航空の777X(イメージ、ボーイング提供)

 機種別で見ると、引き渡しは737が117機(前年同期は36機)、767が10機(3機)、777が6機(3機)、787は27機(15機)だった。

 787の内訳は、長胴型の787-9が19機、超長胴型の787-10が8機。787-10のうち1機は全日本空輸(ANA/NH)へ引き渡した。このほかTAAGアンゴラ航空(DTA/DT)へ2機、大韓航空(KAL/KE)とシンガポール航空(SIA/SQ)、エバー航空(EVA/BR)へ1機ずつ納入したほか、航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)にも2機引き渡した。

 787-9はアメリカン航空(AAL/AA)やルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)、中国東方航空(CES/MU)など各社で導入が進んだ。標準型の787-8は納入がなかった。

 737は117機中115機が737 MAXで、サウスウエスト航空(SWA/WN)やライアンエア(RYR/FR)、ユナイテッド航空(UAL/UA)、ベトジェットエア(VJC/VJ)など各社で導入が進んだ。737 MAXの引き渡しは、4四半期連続で100機を上回った。2024年は、ドアプラグ脱落事故やストライキによる生産停止が影響し、低調に終わっていた。

 777は6機すべてが貨物型の777F貨物機だった。

受注

 受注は737が191機(前年同期は183機)、767が15機(23機)、777が81機(8機)、787が67機(40機)だった。

 787は787-10が6機で、すべてエティハド航空(ETD/EY)から受注。残り61機は787-9で、バーレーンのガルフ・エア(GFA/GF)から15機、ウズベキスタン航空(UZB/HY)から8機、アラスカ航空(ASA/AS)から5機のほか、複数の匿名顧客からも受注した。

 777のうち開発中の次世代大型機777Xは79機で、このうち65機はエミレーツ航空から追加受注。エミレーツによると、ボーイングが市場調査する新機種「777-10」への機種変更も選択肢として検討するという。

 737は191機中181機が737 MAXで、このうち105機をアラスカ航空から受注。このほか、複数の匿名顧客からの発注が目立った。

25年10-12月期 納入と受注(括弧内は前年同期の実績)

納入
737  117(36)
767   10(3)
777    6(3)
787   27(15)
合計  160(57)

 

受注
737  191(183)
767   15(23)
777   81(8)
787   67(40)
合計  354(254)

 
関連リンク
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

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