国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は、日本航空(JAL/JL、9201)グループのスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)が提出した関西空港への運航許可申請の審議を開始した。国交相からの諮問は1月14日付。審議会が許可が妥当と国交相に答申した場合、同省航空局(JCAB)が運航を許可する見通し。許可された場合、ヤマトホールディングス(9064)の“クロネコ貨物機”で関空へ乗り入れる。同社は以前関空へ旅客便を運航しており、再就航となる。

関西空港への就航を申請したスプリング・ジャパン(中央)。許可後は“クロネコ貨物機”(手前)で乗り入れる=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
今回のスプリング・ジャパン就航により、競合する航空会社などの利害関係者は、29日までに審議会に対して公聴会の開催を申請できる。
ヤマトHDは2024年4月11日に、エアバスA321ceo P2F型貨物機による貨物専用便を就航。JALグループが運航・整備を担い、運航などはスプリング・ジャパンが担当する。JCABから就航が許可された場合、関西-札幌(新千歳)線の貨物専用便を1日1往復運航する。
スプリング・ジャパン(当時・春秋航空日本)は2016年9月28日に、旅客便の成田-関西線を開設し関空へ初就航した。同社唯一の関空路線だったが、2017年夏ダイヤ最終日の10月28日に運休。関西空港から首都圏へ向かう中国人ツアー客の需要鈍化によるもので、同空港から事実上撤退していた。
関空と成田、羽田、伊丹、福岡の5空港は、乗り入れに国交相による事前許可を必要な「混雑空港」に指定されている。審議会では許可が妥当かを審議する。運輸審議会での審議対象となるのは、混雑空港に乗り入れる国内線のみで、国際線は対象外となる。
関連リンク
国土交通省 [1]
スプリング・ジャパン [2]
24年8月に羽田就航
・ヤマトとJAL、羽田にA321クロネコ貨物機就航 スプリング・ジャパンが運航 [3](24年8月1日)
・ヤマトのA321クロネコ貨物機、羽田8/1就航 スプリング・ジャパン運航を国交省許可 [4](24年6月22日)
・運輸審議会、スプリング・ジャパンの羽田就航「適当」 8/1から“クロネコ貨物機” [5](24年6月13日)
・スプリング・ジャパンの羽田就航、運輸審議会が審議 “クロネコ貨物機”で2路線 [6](24年5月10日)
ヤマトとJALの貨物事業
・ヤマトとJALのクロネコ貨物機A321P2F、成田でお披露目 4/11就航へ [7](23年11月20日)
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・JALとヤマトのA321貨物機、なぜスプリング・ジャパンが飛ばすのか [9](22年11月22日)
以前の関空路線
・春秋航空日本、成田ー関西運休へ 中国新路線検討 [10](17年8月30日)
・春秋航空日本、成田-関西増便へ 1日2往復、訪日客獲得 [11](16年12月20日)
・春秋航空日本、関空へ就航 成田から1日1往復 [12](16年9月28日)