航空機の位置情報提供サービス大手「フライトレーダー24(Flightradar24)」(スウェーデン)は現地時間12月22日、米ボーイングとフライトデータ提供の契約を締結したと発表した。

ボーイングにフライトデータを提供するFlightradar24
同社は、航空機が自動的に発信する信号「ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)」を受信する5万5000基以上の受信機ネットワークを世界に展開。ここから得られたリアルタイムと過去のフライトデータを、ボーイングに提供する。
フライトレーダー24は、他の航空機メーカーや航空会社、空港など航空業界にデータを提供しており、世界で1日あたり25万便以上を追跡。1日あたり500万人以上が利用しており、モバイルアプリのダウンロード数は1億回を超えるという。
ボーイング・グローバル・サービス部門でデジタルサービスを統括するクリスタル・レンファート上級ディレクターは「このデータサービスは、フリート性能や整備成果の向上に向けた堅牢なデジタルサービスプラットフォームを構築する継続的な取り組みの一環だ」と述べ、フライトレーダー24のデータが既存の分析機能を補完し、顧客への洞察と価値の向上につながるとしている。
関連リンク
Flightradar24 [1]
Boeing [2]
・航空機位置情報サイトFlightAware、コリンズが買収 [3](21年9月2日)