日本航空(JAL/JL、9201)と、JALグループで沖縄を拠点とする日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の2社は12月19日、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2026年2-3月発券分を引き上げると発表した。往復の場合、欧米は5万8000円、ハワイは3万7000円となる。為替相場は円安が加速し、原油価格も上昇した。

26年2-3月発券分の燃油サーチャージを引き上げるJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象は2月1日から3月31日発券分。日本発のひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、ハワイを除く北米・欧州・中東・オセアニアは2万9000円、ハワイ・インドネシア・インド・スリランカは1万8500円に引き上げる。
燃油サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの市況価格は、今年10月から11月までの2カ月平均で1バレル89.86米ドル。同期間の為替平均は1米ドル153.01円で、円換算したシンガポールケロシンの市況価格は1万3750円だった。適用する条件表はZone H(1万3000円基準)に1段階引き上げとなる。
前回の12月から1月発券分の基準となった、8月から9月までの2カ月平均と比較すると、市況価格は1バレルあたり4.14ドル上昇。為替平均は5.21円円安に振れ、円換算した市況価格は1080円上昇した。
26年2-3月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は25年12月-26年1月分)
北米・欧州・中東・オセアニア 29,000円(25,000円)
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ 18,500円(16,000円)
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク 15,500円(13,000円)
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク 9,500円(8,000円)
東アジア(除く韓国・モンゴル、沖縄-台北・高雄) 7,400円(6,200円)
韓国・極東ロシア、沖縄-台北・高雄 3,000円(2,500円)
関連リンク
国際線「燃油特別付加運賃」 [1](JAL)
日本航空 [2]
日本トランスオーシャン航空 [3]
・JTA、国際線サーチャージ2500円に 台湾行き区分変更 [4](25年11月18日)
・JAL、12-1月サーチャージ据え置き 欧米往復5万円、ハワイ3.2万円 [5](25年10月20日)