ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の不動産会社ANAファシリティーズは12月16日、ジャムコ(7408)と連携し、仙台空港でビジネスジェット(BJ)の格納庫事業を新たに始めると発表した。ジャムコが保有する格納庫の空きスペースを活用する。国内では格納庫が不足していることから、BJの運航会社やオーナーの駐機場所不足問題を解決したい考え。

ジャムコが保有する仙台空港の格納庫(ANAファシリティーズ提供)
BJの運航代理会社やオーナーへの窓口はANAファシリティーズが担う。利用期間は1日単位のデイリーから1カ月単位の長期利用まで用意。駐機料は機種や利用日数などに応じ、個別に提示する。格納庫の利用可否は、使用用途や面積などを両社で確認し判断する。
仙台空港にあるジャムコの格納庫は広さ約600平方メートルで、間口は高さ10メートル、幅60メートル。BJの駐機・整備などに使用する。ジャムコの整備拠点でもあるため、駐機中の整備にも別途対応できるとしている。また同空港は首都圏と北海道のほぼ中間に位置していることから、特に新千歳空港など北海道方面での駐機が困難な場合の機体回送(リポジション)拠点としても活用できるという。

ANAファシリティーズが仙台空港で展開するBJ向け格納庫新事業のフロー(同社提供)
関連リンク
ANAファシリティーズ [1]
ジャムコ [2]
仙台空港 [3]
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