国土交通省航空局(JCAB)は、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、LCC 3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2025年1-3月期分を公表した。各社の平均定時出発は10社中2社が90%を上回った一方、定時到着は90%超えがゼロだった。
25年1-3月期の定時出発率・到着率で首位となったスターフライヤー=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JCABの情報公開は「定時運航率」「遅延率」「欠航率」などを調査しているが、今年度(24年度)からは定時運航率を出発と到着の2つに分けた。これまでは出発のみが対象だったが、より利用者の利便性に直結する到着にも広げた。
10社のうち定時出発率が最も高かったのはスターフライヤー(SFJ/7G、9206)、定時到着率もスターフライヤーとなった。最下位は定時出発・到着ともにスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)で、遅延率は50%を上回り、同社便の半数以上が遅延した。
10社全体の遅延率は2.32ポイント悪化し18.66%、欠航率は2.36ポイント改善し1.36%だった。遅延の原因は10社すべてが「機材繰り」で、欠航は「天候」が目立った。
—記事の概要—
・定時出発率
・定時到着率
・遅延率
・欠航率
・航空会社ごとの定時出発・到着率、遅延率、欠航率
・旅客数上位5路線
・利用率上位5路線
・利用率下位5路線
定時出発率
定時出発率は、スターフライヤーが