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ボンバルディア、CS100試作3号機の初飛行完了

 ボンバルディア・エアロスペースが開発を進めている100席から149席クラスの小型旅客機Cシリーズは、飛行試験機が3機となった。基本型となるCS100型機の飛行試験3号機(FTV3)が、現地時間3月3日に初飛行を終えた。

CS100の試作3号機(ボンバルディア提供)

 CS100の飛行試験機は全部で5機を予定しており、4号機と5号機も現在製造が進んでいる。また、130席から160席のCS300も、試験機1機の製造が並行して行われている。

 CシリーズはCS100とCS300の2機種で構成。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。GTFエンジンは三菱航空機が開発中の「MRJ」でもPW1200Gを採用しているが、2013年9月にCS100の初飛行に成功しており、同じGTFエンジン搭載機としては、Cシリーズが先行している。

 これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。

CS100の試作3号機(ボンバルディア提供)

CS100の試作3号機(ボンバルディア提供)

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