客室乗務員（CA）と言えば、女性にとって憧れの職業のひとつ。一方で、ひとたびCAになると、人生の目標が達成されたことによる燃え尽き感や、女性が大半を占める職場環境による気苦労など、CA独特の悩みが聞かれる。
“箱入り娘”とも言えるCAの再就職支援を手掛けるコラボの駒崎社長＝14年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
CA専用の情報共有サイト「クルーワールド」を運営するコラボ（東京・港区）では、2月からCAの転職や再就職を支援するビジネスを開始。国内外の航空会社に勤めるCAを会員として獲得してきた。
自身もCAだった同社の駒崎クララ社長は、会員の中には結婚などで職場を離れると、再就職先がCAや業務内容が近いマナー講師など、分野が限られる傾向にあることがわかったと話す。
CAのセカンドキャリア事情を、駒崎社長に聞いた。
お得な情報を共有してモチベーションアップ
駒崎社長は、アシアナ航空（AAR）に7年半CAとして勤務。日本路線以外のフライトも担当してきた。両親と共に5歳から9歳まで、ヨットで世界の海を航海した経験を持つ駒崎社長は、CAとして訪れるさまざまな国や都市だけではなく、多様な職種にも興味を持った。
「クルーワールド」では、ステイ先の情報などのやり取りが会員同士で行われている。同サイトを始めたきっかけのひとつは、駒崎社長がCA時代に担当した広報業務での経験だった。
さまざまな航空会社のCAが集まるイベントで、普段は話す機会のない彼女らと会話する時間があった。しかし、空港で他社のCAと顔を合わせても、