新潟空港を拠点とするトキエア(TOK/BV)の和田直希社長は10月6日、都内で事業説明会を開き「2027年に黒字化する」と述べた。

トキエアの和田直希社長兼CEO(中央)、長谷川政樹社長兼COO(右)、堀江貴文取締役=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
和田社長はエンターテインメント企業LAND(東京・渋谷)の代表で、今年6月から共同代表としてトキエアの経営に参画。LANDはトキエアの株式を32.34%取得した。9月の搭乗率は71.37%、定時出発率は96.14%だったと説明し、「一定の投資が必要だが、2026年のケツで単黒、2027年に黒字化するスケジュール」だと語った。
また、チャーターを手配するアプリ「ソラパス(SORA PASS)」、スーパーアプリ構想「TOKILAND」、小型機「LSA」開発の実証実験を始めることを発表。チャーターは1区間を税別100万円でチャーターを100社限定で募る。
新たな経営陣として、実業家の堀江貴文氏らが加わった。堀江氏は「地方は価値があるのに二束三文みたいな世界。宝の山があるのに日本人が気づいてない。良い空港もたくさんある」と述べ、地域航空の可能性に言及した。
また、堀江氏が率いるHIUインベストメントがLANDの株式の24.7%を取得。堀江氏もトキエアの間接的な株主となった。
トキエアによると、今回の説明会はLANDが主催したという。
トキエアの機材は、1機目と2機目が長胴型のATR72-600型機(1クラス72席)、3機目は標準型のATR42-600(同46席)で計3機。新潟を拠点に、札幌(丘珠)、中部、神戸に就航している。

トキエアの変動費を説明する和田社長=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トキエアのチャータープラン=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トキエアのスーパーアプリ構想=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トキエアのLSA構想=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トキエアの和田直希社長兼CEOら=25年10月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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トキエア [1]
LAND [2](X:旧Twitter)
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