タイ国際航空(THA/TG)は、ファーストクラスを段階的に廃止し、ビジネスクラスのサービスを拡充した「ビジネスプラス」を新設する。複数の地元メディアが現地時間9月10日に報じた。経営再建が今年6月に完了したことから、新たな成長戦略を打ち出す。

タイ国際航空が運航する777-300ERのファーストクラス(同社提供)
タイが運航しているボーイング777-300ER型機のうち、ファーストクラスを持つ機材は3機(登録記号HS-TTA、HS-TTB、HS-TTC)で、いずれもリース機。2033年のリース期間満了に合わせて、ファーストクラスを段階的に廃止していく。
新サービスのビジネスプラスは、ビジネスクラスの最前列に設ける計画。ファーストクラスに匹敵する広いスペース、アップグレードした装備で、既存のファーストクラスを置き換える。
タイは2020年5月に経営破綻。今年6月に経営再建が完了した。4月には、エアバスとA350の客室改修に関する基本合意書(LoI)を締結。保有するA350-900に新たなビジネスクラスやプレミアムエコノミーなどを導入し、長距離路線における快適性と効率性の向上を図るもので、改修は2028年から順次開始する。
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