日本貨物航空(NCA/KZ)が、8月から全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つ持株会社のANAホールディングス(ANAHD、9202)の完全子会社になった。欧米への貨物便を多く運航するNCAを8度の延期を経て傘下に収めたことで、ANAグループはエアライン事業の利益拡大を目指す。一方で、企業の統合となると、待遇面に開きがある場合、どちらかに寄せる必要性が出てくる。中でもパイロットの待遇は、NCAの本間啓之社長も「最重要課題」と位置づけている。
ANAグループ入りしたNCAの747-8F=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
NCAが自社運航する貨物機は、搭載可能重量が133トンのボーイング747-8F型機が