関西空港を運営する関西エアポート(KAP)は、水素を燃料に走行する燃料電池(FC)マイクロバスを導入した。岸和田観光バスと連携した取り組みで、空港内のFCバスとしては、2022年に導入した路線バスタイプ「SORA」に続く2台目となる。

関空に導入された燃料電池(FC)マイクロバス(関西エアポートの資料から)
新たに導入したマイクロバスは、高速道路を走行できることが特徴。関西地域では初導入となった。国内では観光バスとしての使用は初めてで、空港見学や地元・泉州地域の周遊、大阪・関西万博へのツアーでの活用を予定している。
車両はトヨタ自動車(7203)の「コースター」をベースに、燃料電池車「MIRAI」のシステムを搭載。最大乗車定員は22人(補助席4人含む)で、航続距離は約380キロ。最高速度は95キロで、高速道路の走行が可能となっている。水素充填量は9.7キロ(70メガパスカル)で、給電能力はAC100ボルトが1500ワット6セット(車外6口、車内複数)、DC(CHAdeMO)は9キロワット。走行時にCO2(二酸化炭素)や環境負荷物質を排出しない。
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