全日本空輸（ANA/NH）は7月8日、複数の利用客が1台の車に乗り合い空港を発着するシェア型移動サービスの実証実験を始めた。タクシーの乗り合いサービスなどを展開するNearMe（ニアミー、東京・中央区）と東京エムケイ（東京・港区）との3社共同実証で、あいのりに伴う迂回時間をマイルで還元する新たな仕組みを導入する。
羽田空港への「あいのり送迎」の共同実証を始めたANA＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
「ANAあいのり空港送迎」と名付けた新サービスで、NearMeが予約・配車し、東京エムケイが運行する。東京23区・三鷹・武蔵野の各地と羽田空港間で提供し、対象便は羽田を発着する国内線と、羽田を出発する国際線。乗車日時の24時間前までにNearMeのサイトで予約する。乗車人数は最大6人で、トヨタ・アルファードで運行する。
利用料金は、基本料金を相乗りする人数と距離により「割り勘」で算出する。経由数に応じてマイルを付与し、経由地が2カ所の場合650マイルを付与する。
羽田空港では駐車場の混雑が常態化していることから、同サービスはANAグループの社内新規事業提案制度で発案した。
関連リンク
（実証実験）ANAあいのり空港送迎 [1]
全日本空輸 [2]
・ANA、乗り合いNearMeと衛星事業アクセルスペースへ出資 CVC初案件 [3]（24年9月18日）