日本航空(JAL/JL、9201)などが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」は現地時間6月30日、オマーン・エア(OMA/WY)が同日付で正式加盟したと発表した。同社は中東で3社目のワンワールド加盟社で、全体では15社となった。

ワンワールドに加盟したオマーン・エア(写真は同社787-9のモデルプレーン)=22年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
オマーン・エアは1993年設立で、オマーンのナショナルキャリア。国内線航空会社としてスタートし、現在では22以上の地域と41都市に就航する国際線航空会社に成長した。首都・マスカットを拠点とし、ワンワールド加盟社が乗り入れるハブ空港のうち、アンマンとドーハ、クアラルンプール、ロンドン・ヒースローの4空港へ就航している。
ワンワールドは1999年2月1日に設立され、アメリカン航空(AAL/AA)とブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)、カナディアン航空(当時、のちにエア・カナダと統合)、キャセイパシフィック航空(CPA/CX)、カンタス航空(QFA/QF)の5社でスタート。今年で26周年を迎えた。
中東ではカタール航空(QTR/QR)とロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)が加盟しており、オマーン・エアは3社目。このほか北米ではアメリカン航空とアラスカ航空(ASA/AS)、欧州はブリティッシュ・エアウェイズとフィンエアー(FIN/AY、フィンランド)、イベリア航空(IBE/IB、スペイン)、アジアはJALと香港のキャセイパシフィック航空、マレーシア航空(MAS/MH)、スリランカ航空(ALK/UL)、オセアニアは豪州のカンタス航空が加盟しており、2020年4月にはアフリカ初のロイヤル・エア・モロッコ(RAM/AT)が加わった。
2018年12月からは、会員制の新プラットフォーム「ワンワールド・コネクト」を導入。ファーストクラスやビジネスクラスの乗客がワンワールド加盟社が運営する空港ラウンジや、優先搭乗制度を利用できるもので、フィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)が最初のパートナーとなったものの、同社は2024年6月に正会員となった。
関連リンク
ワンワールド・アライアンス [1]
Oman Air [2]
・オマーンから日本へ、羽田除き就航可に 航空協議で枠組み新設 [3](25年4月24日)
・フィジー・エアウェイズ、ワンワールド正式加盟 [4](24年6月3日)
・オマーン・エア、ワンワールド加盟へ 24年から [5](22年6月21日)
・アラスカ航空、ワンワールド加盟 JALと同一連合に [6](21年4月1日)
・ロイヤル・エア・モロッコ、ワンワールド加盟 4月から [7](20年1月17日)
・ワンワールド、新制度「コネクト」 フィジー・エアが第1号 [8](18年6月4日)