全日本空輸（ANA/NH）は6月24日、中国資本でシンガポールに拠点を置くオンライン旅行会社Trip.com（トリップ・ドットコム）と、航空券販売の新規格「NDC（New Distribution Capability）」による接続対象地域を拡大したと発表した。従来は日本発のみだったが、アジア太平洋を中心に12市場に広げたことで、海外発もANA公式サイトと同等の運賃やサービスをTrip.comで購入できるようにした。
Trip.comでの国際線航空券販売を拡大したANA＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象地域は日本に加え、豪州、香港、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、台湾、インド、インドネシア、ベトナム、フィリピンの計12市場。NDC規格により、Trip.comのサイト上でANA便の予約・発券に加え、変更や払戻といった基本的な手続きが可能になる。運賃や付帯サービスもANA公式サイトと同等の条件で提供することで、利用者の利便性向上を図る。
NDCは、IATA（国際航空運送協会）が策定した航空券や関連サービス情報の新たな通信規格で、柔軟な情報伝達や外部パートナーとの連携が可能になる。
関連リンク
全日本空輸 [1]
Welcome to ANA New Distribution Capability (NDC) [2]（ANA）
Trip.com [3]
・ANA、Trip.comで国際線航空券販売 NDCで情報共有 [4]（24年2月1日）
・ANAの国際線、Googleで予約可能に 決済・座席指定も [5]（20年9月24日）
・ANAの国際線航空券、スカイスキャナーで決済可能に 座席指定も [6]（20年3月30日）