エア・ドゥ(ADO/HD)は6月23日、グランドスタッフ(地上旅客係員)のスニーカー着用を7月1日から試験的に実施すると発表した。社員が働きやすい環境を整えるのが目的で、羽田、新千歳、帯広の3空港が対象になる。黒の無地スニーカーを着用できるようにし、8月31日までの試験導入後、状況を見ながら9月をめどに本格導入を予定しているという。

グランドスタッフのスニーカー着用を試験的に実施し9月から本格導入するエア・ドゥ(同社提供)
現在はヒールの高さ5センチ以内のパンプスや革靴を着用しているが、スニーカー導入で立ち仕事の負担軽減につなげる。
また、事務職社員も7月1日からビジネスカジュアルの要件を緩和。2022年11月から導入しているカジュアルデーの取り組みを拡大し、Tシャツやパーカー、襟なしシャツ、スニーカーの着用を認める。
エア・ドゥは1998年に就航した際、客室乗務員が1999年12月まで1年間着用したサロペットの初代制服は、スニーカーとのコンビネーションだったが、空港で働くグランドスタッフがスニーカーで働けるようになるのは初めて。
国内の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離国際線LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)が2020年に就航した際、客室乗務員とグランドスタッフの制服としてスニーカーを採用。2024年から新ブランド「AirJapan」の運航を始めたANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)も、ANAグループでは初めてスニーカーの着用を認めている。
また、スカイマーク(SKY/BC、9204)は客室乗務員とグランドスタッフのスニーカー着用を、今年4月14日から認めている。
関連リンク
エア・ドゥ [1]
・スニーカーで働きやすく 特集・ZIPAIR制服お披露目 [2](19年4月13日)
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