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ボーイング、777Xの主翼生産拠点エバレットに建設

 ボーイングは現地時間2月18日、777型機の後継機777Xの複合材を用いた主翼について、ワシントン州エバレットで生産すると発表した。新工場の建設を今年後半から開始する。

777-9Xのイメージイラスト(ボーイング提供)

 生産を担当する新工場の新複合材主翼センターは、エバレット工場の北に位置し、広さは約9万3000平方メートルになる計画。同州ピュージェット・サウンド地域で数千人規模の雇用を創出することになる。

 ボーイングと同社の労働組合で最大規模の国際機械技術者協会(IAM)は、今年1月に労使契約の8年間延長で合意している。ピュージェット・サウンド地域では主翼のほか、胴体の生産、最終組立、インテリアやワイヤーなど主要部品の製造が行われることになる。

 777Xは777-8Xと777-9Xの2機種からなり、777-8Xの座席数は350席、航続距離は9300海里(1万7220キロメートル)、777-9Xは400席超の座席数で航続距離は8200海里(1万5185キロメートル)。GEアビエーション社製GE9Xエンジンや複合材を使用した高効率新型主翼など、数多くの最新技術を採用し、生産開始は2017年、初号機の引き渡しは20年を予定している。

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