ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANA総合研究所は、夏ダイヤ(3月30日から10月25日)期間中の日本着国際線の提供座席数をまとめた。期間中に計画する提供座席数は3928万席で、前年同期の実績比では440万席(12.6%)増となる。コロナ前の2019年夏ダイヤ実績は3787万席で、コロナ前を141万席上回る見通し。航空会社別では全日本空輸(ANA/NH)が首位で311万席(構成比7.9%)、2位は日本航空(JAL/JL、9201)の268万席(6.8%)、3位はキャセイパシフィック航空(CPA/CX)の143万席(3.6%)となる。地域別では香港や上海、シアトルなどが大きく伸ばし、ホノルルやパリなどはコロナ前を下回る見通し。
夏ダイヤの提供座席数がコロナ前を上回る通しの日本着の国際線(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
データ算出には、コンピューター予約システムに登録された4月11日時点の提供座席数を用いた。また航空業界では輸送力を示す単位として、座席数と距離を掛け合わせた座席キロ(ASK)を用いるが、ANA総研のリポートでは訪日客に対応する輸送力分析のため座席数を用いている。このほかFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)の種別は、コンピューター予約システムの区分により振り分けた。
—記事の概要—
・海外発地域別
・国内就航地別
・フルサービスとLCC別
海外発地域別
海外の地域別では、南北アメリカ大陸とハワイなどの