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3月の定時到着率、日本勢トップ10圏外続く LCC部門廃止=英Cirium

 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2025年3月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門は、サウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)が4カ月ぶりにトップとなった。日系大手2社は上位10社にはランクインせず、全日本空輸(ANA/NH)は5カ月連続、日本航空(JAL/JL、9201)は6カ月連続でトップ10圏外となった。

3月の定時到着率がグローバル部門でトップだったサウディア=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。

 また、単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として分類していた「LCC」カテゴリーは、3月分から廃止した。国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠していたものの、シリウムは「ビジネスモデルではなく、運航上の特徴や地域的な要因に基づいて構築している」ことから、LCCの分類は定義がますます難しくなっていることで廃止したと説明。LCC各社は今後、地域別に振り分けられる。

—記事の概要—
グローバル
アジア太平洋
北米
欧州
中南米
中東・アフリカ

グローバル

 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、サウディアが1位を獲得。定時到着率は94.07%、運航便数は