今年4月6日に長崎県の壱岐空港沖でエス・ジー・シー佐賀航空のヘリコプター(ユーロコプターEC135T2+、登録記号JA555H)が墜落したことを受け、国土交通省航空局(JCAB)は同型機に対するTCD(耐空性改善通報)を発行し、エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター)の同型機計85機に対し、テール・ローター・コントロール・ロッド前方部の点検や交換を所有者に指示した。
事故機で確認されたコントロール・ロッドの破断(JTSBの資料から)
国の運輸安全委員会(JTSB)によると、事故は患者搬送のため対馬空港から福岡和白病院へ向かっていた当該機が、4月6日午後1時47分ごろ壱岐空港の北北東約31km付近の海上に不時着水したもの。搭乗者6人のうち3人が死亡し、3人が負傷した。
JTSBの調査で、事故機はテール・ローターのコントロール・ロッド前方部が