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JAL、国内線初の無線LANサービス 7月から新仕様機で

 日本航空(JAL、9201)は1月30日、国内線で無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を、7月から開始すると発表した。国内線でのサービス提供は国内では初めて。全クラスに本革仕様の新シートを導入し、機内照明をLED化した新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」で提供する。(新シートの記事はこちら [1]

国内線初となるJALの機内無線LAN接続サービス=1月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイWi-Fiは、米gogo社の衛星接続サービスを利用。乗客が自分のスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど無線LAN対応機器から、インターネットや電子メール、フェイスブックやツイッターといったSNSなどが利用できる。国際線では、2012年7月から米パナソニック アビオニクス社のシステム「eXConnect」を使ったサービスを提供している。

 新仕様機への改修対象となる機材は、国内線用のボーイング777-200/300型機と767-300/300ER、737-800で計77機を予定。内訳は777-200が12機、777-300が4機、767-300/300ERが20機、737-800が41機で、16年6月までには全機の改修を終える。

 改修初号機は5月下旬に就航する計画で、スカイWi-Fiは7月からサービスを開始する予定。

 gogo社によると、無線LANのアクセスポイント数は機体によって異なり、737で3カ所、777は6カ所設置し、機内のどこからでも無線LANに接続できるという。対応規格はIEEE802.11a/b/g/n。インターネット接続は有料で、料金プランは30分400円の「時間制プラン」と、1回のフライトで時間制限がない「フライトプラン」の2種類を用意する。

 フライトプランは、搭乗路線や利用機器で金額が異なる。羽田-大阪間など450マイル以下の路線では、利用機器を問わず500円だが、羽田-福岡間など451-460マイルではスマートフォンは500円、タブレットとノートパソコンは700円、羽田-沖縄間など651マイル以上では、スマートフォンは700円、タブレットとノートパソコンは1200円となる。

 支払いはいずれもクレジットカードのみ。JALマイレージバンク(JMB)会員のうち、利用頻度の高いダイヤモンド会員やJGCプレミア会員、サファイア会員には、1年間に一定回数を無料で利用できる特典を予定。JMB会員であれば、マイルをインターネット接続無料クーポンに交換できるようにする。特典サービスの詳細は、5月に発表予定。

 また、機内にサーバーを設置し、スポーツやグルメ、音楽、アニメなどのオリジナル番組を無線LAN経由で無料配信する。(新シートの記事はこちら [1]

関連リンク
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