全日本空輸(ANA)は1月22日、夏ダイヤ期間(3月30日から10月25日)の国内線再開路線や増便などを発表した。7月1日から11年ぶりに青森空港から伊丹線と札幌線を再開するほか、地方自治体と航空会社が共同で地方路線の利用者を増やすアイデアを出し合う羽田空港の「政策コンテスト枠」を使い、3月30日から石見線と鳥取線を増便する。
伊丹-青森線は1日3往復、札幌-青森線は1日2往復で運航。いずれもビジネスとプレジャー双方の需要が見込めることから再開する。機材はボンバルディアDHC-8-Q400型機(74席)で、普通運賃は伊丹-青森線が片道4万1100円(ピーク時4万3600円)、札幌-青森線は同2万4000円(ピーク時2万6300円)。
政策コンテスト枠を活用する羽田-石見線は、現在の1日1往復を2往復へ、羽田-鳥取線は1日4往復を5往復へ増便。このほかに、羽田-函館線を1日2往復から3往復に増便する。
減便となるのは、羽田-米子線など10路線。4月からスカイマーク(SKY、9204)と競合する同路線は、6月1日から9月30日まで、1日6往復を5往復に減便する。
運休は羽田-三宅島線と成田-広島線。羽田-三宅島線は使用機材DHC-8-Q300の退役に伴うもので、成田-広島線は自社便を運休しアイベックスエアラインズ(IBX)とのコードシェア便は継続する。
機材ではDHC-8-300のほか、ジャンボの愛称で親しまれたボーイング747-400型機が冬ダイヤで全機退役。ジャンボは残り2機で、3月31日の那覇発羽田行きが最後となる。また、787の長胴型で30機発注済みの787-9の受領を夏ごろ開始し、14年度は国内線仕様機2機と国際線仕様機1機の計3機を受領する予定。座席数や投入路線などは今後発表する。
関連リンク
全日本空輸 [1]
・石見と鳥取、山形に配分 羽田発着枠の政策コンテスト [2]
・787との競演も ANAの747、1度きりの里帰り 写真で見る伊丹フライト12時間 [3]