全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が10月31日に発表した2024年4-9月期(25年3月期第2四半期)連結決算(日本基準)は、純利益が前年同期比13.3%減の807億7800万円だった。売上高が上期で過去最高となる9.7%増の1兆995億円となり、訪日需要が好調で国際線旅客収入も上期の過去最高を更新した。
通期連結業績予想は経常益と純利益を上方修正。補償獲得による営業外収益の増加によるもので、純利益は23.6%減の1200億円(同1100億円)を見込む。
—記事の概要—
・24年4-9月期
・25年3月期予想
*JALの4-9月期決算はこちら [1]。
24年4-9月期
4-9月期の売上高は9.7%増の1兆995億8700万円、営業利益は16.5%減の1083億7400万円、経常利益は11.7%減の1123億8300万円で、売上高は上期として過去最高、営業益は当初計画をやや上回る着地となった。
24年4-9月期決算を発表するANAホールディングスの芝田浩二社長=24年10月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
営業費用は13.6%増の9912億円で、営業利益率は3.1ポイント下落し9.9%。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は9.8%増の2061億円、空港使用料は27.8%増の534億円、整備部品・外注費は32.4%増の1030億円、人件費は12.2%増の1111億円だった。
旅客収入の内訳は、国際線が8.8%増の