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「操縦室よりギャレー見たい」JAL、CA養成スクール開講式を格納庫で開催

 3月の羽田国際線発着枠の増枠などに伴う新路線開設や増便により、航空会社では客室乗務員の増員が課題だ。特に質の高い人材を確保することはサービスの向上につながるため、これまで以上に優秀な人材の争奪戦が激化している。

 国内の航空会社では、全日本空輸(ANA)が2013年10月から現役客室乗務員を講師とする講座を開講。日本航空(JAL、9201)もパソナグループのキャプランとともに1月6日、客室乗務員を目指す学生を対象とした「JALエアラインアカデミー」を開講した。

客室乗務員を目指す学生を対象にしたJALエアラインアカデミーの開講式=1月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で行われた開講式=1月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 羽田にあるJALの格納庫で行われた開講式には37人が出席。式典に続いて航空教室などを行った後、ボーイング777-200型機の国内線仕様機(登録番号JA8984)を用いて、客室乗務員や整備士が受講生に機体の構造を説明。「コックピットよりもギャレー(厨房)を見学したい」と申し出る受講生もみられ、機内を熱心に見学し、質問をぶつけていた。

 現役の客室乗務員もギャレーの高い場所にあるものを取る際のコツや、手荷物の収納方法、機内アナウンスを伝授。未来の後輩たちを温かく迎えた。整備士も、機体構造について巧みな話術で笑いを誘いながら説明していた。

 客室乗務員を目指す大学3年生の中村幸菜さん(21)は、ある体験が