IATA(国際航空運送協会)の2024年5月世界旅客輸送実績によると、国際線と国内線の合計は、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)が前年同月比8.5%増、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)が10.7%増となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は1.7ポイント上昇の83.4%だった。国際線はアジア太平洋での急速な回復が続く一方、日本の国内線はRPKが前年同月を下回った。IATAは日本の国内線について、2023年後半からの消費マインドが低迷につながったと分析している。
5月の世界旅客輸送実績(前年比、IATAの資料からAviation Wire作成)
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・国内・国際線合計
・国際線
・国内線
国内・国際線合計
消費低迷により旅行需要がやや低調となった5月の日本国内線(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象は日本を含むアジア太平洋と、欧州、北米、中東、中南米、アフリカの6地域で、航空会社の国籍を基準に調査。国際線と国内線の合計を地域別で見ると、アジア太平洋地域は